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前回も夏のハガキをご紹介しましたが、今回はその続編です。続編と申し上げたものの、まったくのテイスト違いで困惑される方もいらっしゃるかも... 前回は伊藤若冲の玄圃瑶華。 とてもシュールでクールで隙のない感じに粋を感じさせられるものでした。今日ご紹介するのは夜長堂のハガキです。 ご覧の通りある一定の年齢に達している方にとってはとても懐かしい印象を覚えられるのではないかと思います。 「昭和」の記憶という風に片付けてしまえばそれまでですが、これまでに歩んできた記憶をたどって楽しかった一部分を垣間見るような不思議な魅力を感じる意匠です。 夜長堂さんは、このほかにもハンカチや紙ものなどを作られているのですが、共通して言えるのは同様のレトロなモティーフが織り込まれていることです。暑中見舞いに限らず、ハガキを選ぶときには相手の好みを思い描いて選びたいもの.. またそんなふうにあれこれ考えて選んでいる時間も楽しいものです。 夜長堂さんの化物づくしシール(湯本豪一さんという妖怪研究に長けた民俗学者の先生作)をワンポイントにした暑中見舞いハガキなんていうのも、別の意味で涼を誘うかも知れません。 送る相手は限られてしまうかもしれませんが...
富山も30℃を超える日もちらほらで、梅雨明けはまだなものの夏本番を迎えています。季節のご挨拶は、気に入ったハガキで送りたいもの... 涼感のある風物詩モティーフのものが暑中御見舞いでは定番ですね。 涼しげなもの、多数揃えております。 そんな中で少々異色なものをご紹介。 伊藤若冲の玄圃瑶華(げんぽようか)の図柄のハガキです。白と黒だけで植物と昆虫などの一シーンが切り取られている画面、虫に食べられた葉っぱの穴が自然界の摂理を率直に表現しています。 若冲の精緻に満ちた筆致と色のないモノトーンがリアリティーを高めています。 非常にインパクトのある図柄ですが、こんなハガキを受け取ったらきっと送った人のセンスを再認識すると同時に、そのシュールさにひととき暑さを忘れて若冲ワールドにトリップしてしまうような気がします。 玄圃瑶華の『玄圃』とは、「神仙に通じる崑崙山にある理想郷の中腹大地」を指し、『瑤華』とは「玉のように美しい花」を指す言葉だそうです。
夏日を迎える日もちらほらのこの頃、気がつけば6月も三分の一経過しました。 富山の6月は山王さんのお祭りから始まり、その勢いとその後のギャップでアッと言う間に10日過ぎた感があります。6月のもう一つのイベント... そう、父の日を忘れてはいけませんね。 日頃の感謝を堂々と、もしくはさりげなく... なにかの形で表しましょう。 肩たたき券も良いですが、ペリカン堂でもささやかなギフトからちょっと気のはいったものまでいろいろ取り揃えています。 先日ご紹介した濱田窯からもふさわしいものがいくつか... 画像は徳利と盃のセットです。 指描きのダイナミックなところが野趣溢れた感じでとても良いです。 お盆は神奈川県真鶴に工房を構える村上圭一さんのもので、とても味わい深い仕上がりです。 その他、ウェブ(左の父の日に贈る感謝のギフトのバナーからつながります。)でも紹介してますので、是非ご覧ください。
世に民藝を知らしめた一人として、また大胆かつ素朴な意匠を取り入れた作陶で著名な濱田庄司氏の流れを汲む栃木県益子の濱田窯。 現在はお孫さんの濱田友緒さんが代々の力強い造形、品の良い意匠を引き継がれています。 その濱田窯の製品がこの度入荷して店頭に並んでいます。湯呑みやコーヒーカップ、酒器、それから花瓶など... どれも濱田DNAを感じ取ることができるダイナミックな品々です。 ある意味では芸術品の域に達していると言っても過言ではないですが、それが手軽に日常使えること、この窯にかぎらないですが、民藝の醍醐味の象徴的な部分を改めて感じさせられます。
当店にも猫に関わる商品がいくつかありますが、どれも人気です。 聞くところによると今は空前の猫ブームなのだとか。 猫とつけば、なんでも!? 人気... そんな訳はないとは思いつつ、以前から気になっていた山形 米沢で伝統的に土人形を作られている相良人形さんから人形を分けてもらえました。 誤解のないように一言添えると相良人形さんは別に猫だけを製作されてるのではなく、200種を超える様々な人形を作られている工房です。 どれも伝統を感じさせる風体ですばらしいのですが、特徴的なのはこの 「猫に蛸」です。 猫の首にえりまきみたいに蛸が巻き付いています。 歴史のあるものなので諸説あるようですが、招き猫で言われる様に人やお金を招く縁起の良い動物 猫とたこ=多幸、幸多き未来という掛け合わせで二重のグッドラックが期待出来る縁起物ということのようです。 写真の他にも微妙な異なりをもつバリエーションもあります。 その他招き猫、猫以外のキュートな人形も... 日本各地に伝統的な土人形はかって多くありましたが、後継者がなく未来に受け継がれなくなっているのはとても残念です。 相良人形の八代目相良隆馬さんが現在製作されていますが、この愛らしい人形、未来に受け継がれることを願うばかりです。
先日は熊本 来民のうちわをご紹介しましたが、夏に向けて京都の伊藤常さんの扇子が入荷しました。京扇子ならではの出来栄えはもちろん、柄もいろいろ揃います。現在東京で開催の伊藤若冲の展覧会が長い行列で話題ですが、その伊藤若冲 柄の扇子がなかなか...です。若冲のモノトーンワールドとは真逆のエレガントな夏の風景がモティーフです。こちらは「百合」(奥)と「紫苑」(手前) ですが、色使いやさしく、叙情的なのです。 これからの訪れる暑い日にこんな品の良い図柄の扇子が懐からさりげなく取り出されるクールさだけでも、周りの暑さが和らぎそうですね。他に「ひまわり」と「紅白梅」柄もあります。
ここ富山でも夏日を迎える季節になりました。 暑い日には欠かせないもの、アイスクリーム、かき氷、素麺、怪談,,, などなどありますが、やっぱり一番は冷房でしょうか。 実はここ富山で今週末から主要7カ国(G7)環境相会議が行われます。 市内は滅多にないグローバルイベントに少々緊張してますが、環境に優しい冷房と言えばコレですね。 情緒もあるし... このうちわ、熊本来民の渋うちわ。 柿渋で仕上げる伝統的な手法でのうちわで大事に使うと100年でももつと言われます。 江戸時代の初期にこの地方にうちわの三大産地の丸亀のお坊さんが旅の途中で伝えたのがルーツだとか... 柄もなく生成りの美しさにそそられます。 エアコンもいいですが、湯上りにこんなうちわで夕涼みなんていうのも粋だなあと思うのもまだ暑さ本番でないせいなのかも知れませんが...
ゴールデンウイークまであとわずか... 薫風そよぐ、すごしやすい季節のおやすみは一年のなかで一番のご褒美と思われる方も多いと思います。そんな薫風を優雅に泳ぐ鯉のぼりの姿も近年あまり見かけなくなりました。 お店には何点かの鯉のぼり、泳いで!?.. います。 一番小さなものがこれ。 小指の第一関節ぐらいの大きさですが、ちゃんと親子3尾そろってます。大空になびくのも良いですが、お部屋にかわいく鎮座するのもこれまた良いのでは...
桜の花も惜しまれながら散り、そのかわりというわけではありませんが木々の緑が映える時期になってきました。気がつくと四月ももう折り返し... 五月の連休のこともあれこれ考えられてる方も多いと思います。 和具 ペリカン堂では母の日に日ごろの感謝をこめて贈るギフトを揃えました。 和テイストのものが主ではありますが、ときどき変わり種!?もアリです。 いずれにしても気持ちが届く、もらって嬉しい品々が勢揃いしてますのでどうぞご覧ください。 ウェブでもご覧いただけます。
今日から4月。新しい年度でいつもと一味違う新鮮な気持ちでこの日を迎えられた方も多いと思います。 富山も松川、いたち川べりの桜が見頃を迎えていてようやく春の兆しがみえてきました。和具 ペリカン堂では新しい生活に臨まれるのにふさわしい品々を集めています。 この桜で染めたバッグもそのひとつ。 倉敷帆布を桜で染めて雨に濡れても大丈夫なように表面はコーティング仕上げです。 春のお出かけが楽しくなるようなバッグです。 他にもいろいろ... 店頭、そしてウェブでも紹介しています。 新しい生活がより楽しくなるようなモノをみつけてみませんか。
富山市総曲輪通りの東端の一角でオープンしました。 生活に彩りを与える和風のものを取り揃えたお店です。上質な和文具、和紙製品、民芸陶器、それから伝統的な柄をあしらった和紙やてぬぐいなども揃います。 西町交差点からほど近い場所です。地図はこちらに..
皆様のお越しをお待ちしております。